はじめに
AtCoder Beginner Contest 245の復習記事です。
記事におけるScanner
クラスは、自作の入力クラスです。
コンテスト
https://atcoder.jp/contests/abc245
問題A
時刻が早いといえるのは、A
時のほうがC
時より早い(A<C
)とき、あるいは時が同じとき(A==C
)にB
分のほうがD
分より早い(B<D
)ときとなります。
問題B
小さい順に数字を見ていき、その数字がA
に含まれているかを確認することで、O(N^2)
で答えを求めることができます。
また、A
に含まれているものをメモしておき、A
に含まれていない最小の数値を答えることで、O(N)
で答えを求めることができます。
問題C
全てのA
とB
の要素の組み合わせを考えると、O(2^N)
となってしまい、N
が大きい場合は実行制限時間内に答えを求めることができません。
そのため、計算量を抑えて答えを求める方法を考える必要があります。
A
とB
のi (0<i<N)
番目の要素がX
の数列として採用されることがあり得るか考えたとき、i-1
番目に採用した数と差の絶対値がK
未満であれば採用することができます。
まず始めに、X[0]
としてあり得る数を考えたとき、A[0]
とB[0]
の二つが存在するため、それぞれをX[0]
の候補として保持しておきます。
次に、X[1]
を考えたとき、A[1]
があり得るためには、A[0]
との差がK
以下、あるいはB[0]
との差がK
以下である必要があります。
どちらか一方でも条件を満たす場合は、X[1]
の候補としてA[1]
を保持し、満たさない場合はA[1]
はX[1]
の候補としてあり得ないため除外します。
同様に、B[1]
も考えます。
X[2]
以降も同様に、X[i-1]
であり得る可能性のある数との差がK
以下であるかを確認して候補を保持していきます。
そして、最後まで見たときに、あり得る数が存在するかどうかが答えとなり、O(N)
で求めることができます。
問題D
B=C/A
となる数列B
を求める問題です。
まず、C
がどんな数列かを考えます。
C#のコードで書くと以下のようになります。
A
の次元0<=ai<=N
と0<=B<=M
の次元bi
を考えたとき、ai
とbi
はC[ai+bi]
に影響を与えます。
B
の最上位の次元の係数を考えたとき、B[M]
はC[N+M]/A[N]
で求められることがわかります。
そして、B
の最上位の次元の係数が決定すると、B
の最上位の次元とA
の各次元が影響を与えるC[ai+M]
から、A[ai]*B[M]
を引くことで、C
の各係数からB
の最上位の係数が与えた影響をとり除くことができます。
このことから、B
の最上位の次元から順にbi
とai
を固定しながらC[ai+bi]
の値を更新していくことで、B
の次元の係数を確定していくことができます。
問題E
コンテスト中の考察です。
- チョコレートが大きい順に処理したい(縦?横?縦+横?面積?)。
- 座標圧縮とFenwickTreeで使える箱があるかどうかは確認できそう。
解説では、チョコレートと箱をまとめて縦の降順にみていき、ソート可能なセットを使って横の長さを管理する方法が紹介されていました。